少しばかり話が脱線したかも知れない。だが、カンディンスキーとの出会いは智司社長に決定的な影響を与えた…


松井智司の「美」 その22 真っ赤なロングマフラー
話を元に戻そう。 パリを出た智司社長とデザイナーはコルシカ島に向かった。そこからニース、マルセイユと…

松井智司の「美」 その23 買い漁る
日本のデザイナーたちからの仕事受けるようになって、松井ニット技研もオシャレっぽいマフラーの製造を始め…

松井智司の「美」 その24 森山亮さん
桐生は衰退する繊維産業の町である。いま初めて桐生を訪れる人がいても、この町がかつて織物で全盛を誇った…

松井智司の「美」 その25 世界一
松井ニット技研が生み出したマフラーが、突然「世界一」に選ばれたのは、2013年夏のことだった。コンテ…

松井智司の「美」 その26 指名買い
これだと思うものが編み上がると、次は染色である。 敏夫専務は商社時代、化学の知識も身につけていた。仕…

松井智司の「美」 その27 UNTHINK
桐生に「UNTHINK」という勉強会が出来たのは、1995年のことである。立ち上げたのは黒沢レース(…

松井智司の「美」 その28 クリムト
智司社長が新しいデザインに取り組むのは、毎年3月から6月のことである。この間、冬物商品であるマフラー…

松井智司の「美」 その29 あなたの1本
こんな作業を毎日のように繰り返す。クリムトに寄り添い、クリムトから離れ、さらに壊して松井智司の世界を…

KNITTING INN その1 会社を閉じよう
「兄貴、もう会社を閉じようか」 敏夫専務が弱気の虫にとりつかれたのは、2004年の末だったという記憶…